置かれた場所で咲きなさい。
置かれた場所で咲きなさい。
ノートルダム清心女子大学の渡辺和子先生が書かれたエッセイ集です。
あえて「エッセイ」と言いましたけど、僕にとっては聖書と言える本です。
38歳になって読むからこそ、じっくり来るんだと思います。
20歳の自分が読んでも、なにも感じなかったと思います。
むしろ僕と同年代の人には、明日にでも手にとって読んでもらいたいです。
30歳になったばかりの人には、今年のうちに読んでもらいたいです。
20歳の人には、心に余裕があるとき、この本を読むことをお勧めします。
置かれた場所。
自分が生きていく環境や、働いていく環境、学ぶ環境。
それは決して自分が「王様」になっている場所ではありません。
努力によっては「王子様」ぐらいの居場所にはなるかもしれませんけど、置かれた場所を自分の居心地のいい場所にすること、そして居心地のいい場所に保っていくには、日々努力が必要なことは間違いありません。
しかしこのエッセイは、自分の居場所を作る努力をしなさいと説いていません。僕はそう感じました。
自分の居場所があろうとなかろうと、自分を信じて生きて見なさい。そうしている間に自然に「自分の居場所」のありがたさや尊さが分かりますよ。
そう説いてくれているエッセイだと、今の自分だと思えます。
なにより、自分にありがとうを言い、自分の周りの人々、自分の周りの出来事に「ありがとう」を見つけて生きなさい。そのことを今一番大事なことだと僕自身も痛感しています。
今まで犯した罪は償いきれないものもあると思いますし、自分自身が後悔していることは山のようにありますが、それをしっかりと噛みしめ、それでも前を向くこと。それをするのが「今」ならば、そんな「今」だからこそ、ありがとうと言う気持ちを忘れてはならないと思っています。
他人のせい、世間のせい、学校のせい、会社のせい。
何かのせいにしていれば、きっと楽なんだろうと思います。
でも、そこからは自分の成長はないです。
この歳になっても、成長したいです。この歳だからこそ、成長できるチャンスもあると思うのでね。
でもまあ、そんなにいきまず。
まずは「置かれた場所で咲きなさい」です。
自分自身がそうありたいし、そうありたいと頑張っている人に、そっと水をあげたい。
そんな気持ちをここにしたためることで、より自分自身に伝えたいと思います。
目に見えないけれど大切なもの―あなたの心に安らぎと強さを (PHP文庫)
- 作者: 渡辺和子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2003/11
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (26件) を見る