消費税8%時代と阪神タイガースから日本の未来を考える
消費税8%時代が来ると叫び、生活必需品を買い求める。
再び暗黒時代が来ると叫び、欲しい選手を買い求める。
なんだか昨日の新聞見出しを見るとすごい笑えました。
実際、消費税8%となる前に、トイレットペーパーや日持ちのする調味料などを買い占める主婦が多く見られるであろうと。この現象は、消費税が5%になったときもみられた現象なので、今回も当然あり得るのだろうなと。
2011年、そして2012年。阪神タイガースが2年連続のBクラスになったということで、どげんとせんといかんとばかりにメジャーリーグ帰りの西岡剛、福留孝介を大金で補強した記憶。
そして再び優勝を逃した2013年、次年度に向けて中田賢一、マギー、李大浩・・・各球団の主力選手をひたすら獲得しようとしている。なりふりかまわず戦力を強化するために、10億円の強化資金を用意しているのだとか。
どちらの行動も「今はあるけど、やがて無くなる」と言う危機感におびえて、自分たちの首を絞めている行動だと思うのです。
消費税8%になれば、当然商品を安く売れば売るほど顧客は増える。安ければ売れる。このことが日本経済をデフレ化させたことを忘れたわけではないのに、また「安ければ何でもいい」と言う風潮が生まれ、結果日本経済を締め付け、私たちの家計を締め付ける。
10億円かけて阪神タイガースを強くして、優勝することはできる。でもそこに日本人気質と言える「努力の成果」としての優勝はない。その結果日本プロ野球自体に魅力が薄れ、衰退する。
ああ、こればかりは阪神タイガースだけのせいではなく、他球団の経営努力、そしてNPBとしてのファン拡大策が不足していることにも起因するわけで。
強すぎればつまらない、弱すぎれてもつまらない。こればかりは私たちファン自身も反省して、時には「日本プロ野球のファン」としてふるまうことが必要だと思うわけです。
今がよければ、それでいい。
それだけの価値観では、今の年金世代と変わらないじゃないですか。
「今絞れるだけ若い奴らに負担させておいて、自分たちの年金を確保しよう」
それで本当に、いいんでしょうかね。
「今はあるけど、やがて無くなる」
あなたのお墓を守る人もいなくなるし、あなたのお墓を建てるお金すら無くなるかもしれません。
それで本当に、いいんでしょうかね。